【アートカレンダー】小西紀行展「個として全」東京・新富・アラタニウラノ(産経新聞)

 親子の家族らしき人物の肖像画がギャラリーの壁面を埋め尽くす。幼い子供をだっこしたり、肩車をしたりする父親。背景は黒や青でフラットに塗られいかにも肖像画風だ。

 ところがどういうわけだか人物の目が一葉に赤く、円い点のように小さい。目だけではなく唇も鼻孔も赤く描かれている。髪の毛も黒くはなく、白か赤だ。

 モデルはいるが、人物の特徴を出す目をあえて赤くすることで、モデルを特定できない普遍的な人物像として描き出す。髪も黒ではなく白いというのもそのためだ。

 小西紀行(としゆき)は昭和55年、広島県生まれ。昨年の「VOCA展2009」にも選ばれた期待の若手アーティスト。

 「岸田劉生が気になる」という小西は、人物を同じポーズとほとんど変わらない構図で描いたりもしている。タッチは粗く、描きなぐった部分もあり、油彩画本来の持つねっとりとした味わいをみせているのも魅力的だ。絵筆で描くという絵画の原点にあえて向かっているようにも思える。30日まで(日月祝休)。(和)

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